40代女性に起こる関節痛や腰痛は更年期が原因?何科を受診すべきか解説|ふくだ整形外科|益城町の整形外科|熊本市東区隣接40代女性に起こる関節痛や腰痛は更年期が原因?何科を受診すべきか解説|ふくだ整形外科|益城町の整形外科|熊本市東区隣接

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40代女性に起こる関節痛や腰痛は更年期が原因?何科を受診すべきか解説

40代女性に起こる関節痛や腰痛は更年期が原因?何科を受診すべきか解説

40代女性の関節痛や腰痛、相談先を見極める基準


40代の女性の関節や腰の痛みは更年期によるからだの変化と関わることもありますが、痛みや動きにくさが中心なら整形外科、月経の変わり方やほてりがおもな悩みなら婦人科へ相談するのがひとつの目安です。この記事では、更年期と決めつける前にたしかめたいサインや、検査でわかること、毎日の負担を減らす工夫をまとめます。いくつかの症状が重なり、どこを受診するか迷うときの手がかりにしてください。


この記事の要点まとめ


  • 更年期と痛みの時期が重なっても、原因はひとつとは限りません。痛みの変わり方をメモして、みてもらうときに伝えましょう。
  • 痛みや動きにくさがおもな悩みなら整形外科、月経の乱れやほてりがおもな悩みなら婦人科が相談するところの目安です。
  • 検査は、みてもらった内容に合わせて選ばれます。仕事や家事の工夫、運動は、今の状態に合わせて相談しましょう。

更年期と決めつける前に、先に確認したい痛みの原因

更年期と決めつける前に、先に確認したい痛みの原因

更年期の関節痛・腰痛はなぜ起こりやすいのか


閉経前後の更年期にあたる時期には、筋骨格系の痛みを訴える女性が多いという報告があります1。女性ホルモン(エストロゲン)のゆらぎや減少が、関節や筋肉のこわばり、血流の変化、痛みの感じ方に関わる可能性が考えられています。ただし、月経の変化と痛みが同じ時期に重なったという理由だけで、すべてを更年期によるものと判断することはできません。


夜間に強まる痛み・発熱・しびれは早めの受診を考える目安


安静にしても和らがない痛みや発熱、しびれがある場合は、更年期以外の病気が隠れている可能性があるため早めの受診を検討してください2。特に、夜間に痛みが増す、手足に力が入りにくい、排尿や排便の様子が急に変わった、半年で体重が5kg以上または5%以上減ったといった場合は医療機関への相談が推奨されます2。また、帯状疱疹のように発疹が出る前に神経に沿った痛みが生じる病気もあります3。当院では腰痛をみるとき、まず骨へのがんの転移や細菌による感染、内科の病気、心の負担などが隠れていないかを確かめ、そのうえで椎間板や関節、筋肉のどこから痛みが出ているかを探っていきます。


朝の手指のこわばりや腫れが続くときに考えたい病気


朝の手指のこわばりや関節の痛み・腫れが続くときは関節リウマチも考えられ、その症状は手足の指や手首に出やすく、左右両方のいくつもの関節に出ることが多いとされます4。また、はじめは人さし指や中指、進むと親指から薬指の親指側までがしびれるときは、手首で神経が圧迫される手根管症候群なども考えられます5。年齢やホルモン変化のせいにして様子を見続けず、腫れや動かしにくさが続く段階で一度医師の診察を受けることが大切です。


ポイント

月経の変わり方と痛みが重なっても更年期と決めつけず、休んでいても続く痛みやしびれ、関節の腫れがあるときは早めに医療機関でみてもらいましょう。


症状ごとに原因を分けて考え、相談先と伝える内容を整理する


手指のこわばりと腰痛を同じ原因でまとめない理由


手指と腰では、関わる関節の形や筋肉、神経の通り道が異なります。そのため、手指の不調には更年期に伴う腱や関節の変化が関わり、腰痛には立ち仕事や荷物運びによる筋肉・関節への負担や骨の状態が関わるといったように、別々の要因が同時に起きていることも珍しくありません。当院では、問診と身体所見を丁寧に確認し、複数の病因の重なりを考慮しながら原因部位を絞り込み、治療へと進めています。


整形外科と婦人科の役割の違いと、相談先の選び方


関節や腰の痛みと月経の変化が重なるときは、現在もっとも生活に支障が出ている症状を軸に相談先を選ぶと整理しやすくなります。


見るポイント整形外科婦人科
主に診る症状関節痛、腰痛、手足のしびれ、朝のこわばり月経周期の乱れ、ほてり・のぼせ、寝汗、不正出血
主な評価方法問診・触診、画像検査(X線・超音波)、骨密度測定問診、ホルモン値などの血液検査、内診・超音波検査
主な治療の方向性薬物療法、注射、リハビリ(運動療法・物理療法)ホルモン補充療法、漢方薬などの薬物療法
相談しやすい方動作時の痛みや荷物運び・歩行のつらさが中心の方ほてりや発汗、月経トラブルが日常生活でつらい方

手指や腰の痛みで仕事や家事がしにくいなら整形外科、ほてりや寝汗、月経の乱れがつらいときは婦人科がはじめの相談先になります。両方の症状があるときは、どちらにも相談する方法もあります。婦人科での薬は、使えるかどうかや気をつける点があるため、婦人科の医師に確かめてください。


診察で伝えたい月経・痛み・仕事の負担の記録


限られた診察時間の中で状態をきちんと伝えるには、事前のメモが役立ちます。


  • 痛むところと、いつからか:手のどの指の関節か、腰のどのあたりか
  • 時間による変わり方:朝のこわばりがどのくらい続くか、夕方や仕事のあとにどう強まるか
  • つらくなる動き:品出しや荷物を運ぶとき、長く立っているときにどう変わるか
  • からだの変化と家族のこと:月経の周期の乱れや寝汗があるか、母親など家族に骨折した人がいるか

これらを整理して持参すると、医師が原因を切り分ける手がかりになります。


X線・超音波・骨密度測定は何を調べるための検査か


問診と診察で生まれた疑問を確かめるための検査


検査はすべての方に一律で行うのではなく、問診や触診で生じた疑問を確かめるために選びます。X線(レントゲン)検査では、骨や軟骨の形の変化、変形や壊れたところがないかを確かめます6。超音波(エコー)検査ではX線には写りにくい関節周囲の炎症や腫れ、筋肉・腱・靭帯といった軟部組織の状態を確認します。また、DEXA法による骨密度測定は、微量のX線を用いて骨の強さの目安を調べる検査です。当院では、問診や診察に加え、X線、超音波、腰椎・大腿骨のDEXA法による骨密度測定を用い、症状の原因や状態を評価して治療を組み立てています。なお、超音波検査や骨密度測定を実際に行うかどうかは症状や経過によって異なるため、閉経前後の変化やご家族の骨折歴がある方は診察時に医師へご相談ください。


画像で異常がなくても、痛みの原因がないとは限らない


X線などの画像検査で骨に異常が見つからなかったとしても、それは「痛みの原因が存在しない」という意味ではありません2。当院では、画像で異常が見つからなくても痛みの原因がないとは考えません。仙腸関節(骨盤の関節)からくる痛みや筋肉・筋膜からくる腰痛は、画像には写りにくい原因です。画像検査だけで更年期によるものか他の疾患かをすべて切り分けられるわけではないため、当院では実際に体を動かしたときの反応や押したときの痛みなど、身体所見の評価を続けて原因を探ります。


ポイント

画像検査で骨に異常がなくても、筋肉や関節のわずかな不適合が痛みの原因になっていることがあるため、動作や身体所見とあわせた評価が重要です。


仕事や家事の負担を減らす工夫は、症状に合う動きの確認から

仕事や家事の負担を減らす工夫は、症状に合う動きの確認から

動きや姿勢を確認し、自分で取り組む方法を相談する


痛みがあるときに誰にでも同じストレッチを行うと、かえって負担が増すことがあります。当院ではマッケンジー法を取り入れ、問診・検査で症状の原因を評価して患者様一人ひとりに合わせた治療を行い、院内での治療に加えて自分でできるエクササイズと姿勢・生活習慣の改善を助言しています。当院には国際マッケンジー協会の認定セラピストが在籍しており、「痛みがあるから動かない」ことで生活範囲が狭まる悪循環を断ち切り、仕事や家族の用事を続けられるよう支援しています。具体的な運動の方法や回数は、診察と評価を行ったうえで状態に合わせてお伝えします。


品出しや買い物の付き添いを続けながら負担を減らす工夫


受診までの間に仕事や買い物の付き添いを続ける際は、日々の動作で体への負荷を分散させる工夫を取り入れてみてください。


  • 荷物の持ち方:品出しや買い物の荷物はからだから離さず、おへそのあたりで抱えるように持つ
  • 作業の分け方:重いものは一度に運ばず小分けにし、台の高さに合わせて膝を曲げる
  • こまめな切り替え:立ちっぱなしや歩き続けるあいだに、短い休みや指の曲げのばしをはさむ

なお、動かしたときに痛みやしびれが強まる場合や、夜間も痛みが続く場合は、自己判断でのストレッチや無理な作業を控えて早めに医療機関へ相談してください2。


検査やリハビリの費用と、通院を見直す目安


整形外科で原因を調べる初診時の診察やX線・超音波検査、骨密度測定などを保険診療(3割負担)で受けた場合、一般的な費用相場は組み合わせる検査内容により3,000円〜6,000円程度、その後のリハビリ通院は1回あたり1,000円〜2,000円程度が目安です。ただし、記載した金額は一般的な相場であり当院の費用ではありません。実際の費用は実施する検査や処置、医療機関により異なるため、当院の費用は診察のうえでご案内します。また、痛みの緩和などを目的に公的医療保険が適用されない自由診療を選択する場合は全額自己負担となり、注射や機器による処置では一時的な痛みや内出血などのリスク・副作用を伴うことがあります。


セルフケアや治療を何週間か続けても変わらないときや、しびれなどの新しい症状が出てきたときは、治療の進め方や相談先を見直す目安になります。気になる痛みが続くときは、がまんを重ねる前にお気軽にご相談ください。


よくある質問


Q1. 更年期になると太ももがだるくなるのはなぜですか?


女性ホルモンの変化に伴う自律神経の乱れや血流の変化、筋肉のこわばりなどが重なり、太ももや下肢に重だるさを感じる場合もあると考えられています。一方で、腰の神経が圧迫される腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア、仙腸関節の不調などから太ももにだるさや痛みが出ているケースもあります。歩くと太ももや膝から下にしびれや痛みが出て、前かがみになったり腰掛けたりするとやわらぐ場合は、腰部脊柱管狭窄症が関わっていることもあるため、整形外科でご相談ください。


Q2. 整形外科を受診するときは、どのような服装で行けばよいですか?


診察や検査で痛む場所を確認しやすいよう、脱ぎ着しやすく、ゆとりのある上下分かれた服装が適しています。腰を診る場合は背中や腰回りを少し出しやすい服、膝や足を一緒に診る場合は裾を膝上までまくり上げやすい柔らかいズボンを選ぶと、着替えや診察がスムーズに進みます。


Q3. 朝の手指のこわばりがあるとき、出勤前にどう対処すればよいですか?


起床直後の冷えて硬くなった関節にいきなり強い力をかけると、負担が大きくなります。腫れや強い熱感がなければ、ぬるめのお湯で手を温めたり、痛まない範囲でゆっくり指を開いたり閉じたりしてから作業を始める方法が挙げられます。ただし、関節が強く腫れて熱を持っているときは温めず、状態が1〜2週間以上続く場合は医師にご相談ください。


参考文献


1. Lu CB, Liu PF, Zhou YS et al. Musculoskeletal Pain during the Menopausal Transition: A Systematic Review and Meta-Analysis. Neural plasticity. 2020. PMID: 33299396 / DOI: 10.1155/2020/8842110

2. 背中・腰の痛み | みんなの健康ラジオ | 一般社団法人 横浜市医師会. https://www.yokohama.kanagawa.med.or.jp/radio/2022/OA_0331-0407.html

3. 帯状疱疹 | KOMPAS – 慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイト. https://kompas.hosp.keio.ac.jp/disease/000331/

4. 関節リウマチ(RA) | 一般社団法人 日本リウマチ学会(JCR). https://www.ryumachi-jp.com/general/casebook/kansetsu-riumachi/

5. 手根管症候群の治療│近畿大学病院. https://www.med.kindai.ac.jp/diseases/carpal_tunnel_syndrome.html

6. 膠原病・リウマチ内科|関節リウマチ|順天堂大学医学部附属順天堂医院. https://hosp.juntendo.ac.jp/clinic/department/collagen/disease/disease01.html

7. Kagan R, Cano A, Nappi RE et al. Safety of Fezolinetant for Treatment of Moderate to Severe Vasomotor Symptoms Due to Menopause: Pooled Analysis of Three Randomized Phase 3 Studies. Advances in therapy. 2025. PMID: 39739195 / DOI: 10.1007/s12325-024-03073-8


福田朋博

医師


ふくだ整形外科

院長

福田朋博

▶ 監修者プロフィール

経歴
熊本県立熊本高等学校卒業
平成10年3月 帝京大学 医学部卒業
平成10年5月~平成11年3月 熊本大学医学部附属病院
平成11年4月~平成12年3月 宮崎県立延岡病院
平成12年4月~平成13年6月 熊本中央病院
平成13年7月~平成18年2月 公立玉名中央病院
平成18年3月~平成18年10月 福田外科胃腸科医院
平成18年11月 ふくだ整形外科開業
資格・所属学会
日本整形外科学会専門医(日本専門医機構)
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
日本整形外科学会認定スポーツ医
リウマチ財団登録医
日本AKA医学会専門医
身体障害者福祉法第15条指定医師(肢体不自由)
難病指定医