
初診前にそろえる物と、当日の進み方の目安
整形外科にはじめてかかるときは、マイナ保険証など保険の資格がわかるものとお薬手帳を基本に、紹介状や前に受けた検査の結果があれば一緒に持っていきましょう。膝や腰を出しやすい服で行くと、受付から診察までがすすめやすくなります。 この記事では、受付・問診・診察・必要なときの検査・お会計までの流れ、時間が長くなるわけ、予約のときにたしかめたいことをまとめます。
この記事の要点まとめ
- 保険の資格がわかるものをもとに、お薬手帳や紹介状、前に受けた検査の結果などがあれば持っていきます。
- 受付・問診・診察のあと、必要なときは検査へすすみます。かかる時間は、混み具合や検査の中身で変わります。
- 膝はすそをまくれる服、腰や肩は上下が分かれた服をえらび、予約のときに受付の時間や着替えがあるかをたしかめます。
整形外科の初診で必要な持ち物と、紹介状・過去の検査資料の扱い
必ず持参するのは保険資格を確認できるものです。お薬手帳・紹介状・過去の検査結果は、手元にあれば一緒に持っていくと診察が進めやすくなります。
- かならず持っていく:マイナ保険証(または資格確認書)と、お持ちなら医療証や受給者証
- あれば持っていく:お薬手帳、紹介状、前に受けた検査の結果やレントゲンなどの画像
保険資格を確認するもの:マイナ保険証・資格確認書・各種医療証
マイナ保険証は、受付のカードリーダーで顔認証か暗証番号による本人確認を行います。持っていない方は資格確認書を、自治体の医療証・受給者証がある方はあわせて出してください。
当院では、保険診療ではコピーは使えないこと、忘れた場合はいったん自費(10割負担)となり、後日に原本と受診日の領収証を持参すると差額を精算する扱いを案内しています。カードが読み取れないときの対応は医療機関で異なるため、予約時に確かめておくと当日戸惑いにくくなります。
お薬手帳と、他院でもらっている薬の情報を持参する理由
内科など別の医療機関で出ている薬は、痛み止めの飲み薬や注射を考えるとき、飲み合わせや持病を確かめる手がかりになります。手帳がなければ、薬そのものや説明書でも構いません。サプリメントや、薬・湿布でかぶれた経験もメモしておくと伝えやすくなります。
紹介状がなくても受診できるのか、持っている場合の渡し方
紹介状がなくても受診できます。他院で同じ症状を診てもらっている場合は、紹介状があるとこれまでの経過がつかみやすいため、封を開けずに診察前に受付へ渡してください。
交通事故や労災では、保険会社や勤務先への連絡、必要な書類が変わります。予約の段階でその旨を伝えておきましょう。
以前の骨密度検査結果やレントゲン画像は持参すると役立つ場面
健診などで受けた骨密度検査の結果用紙や、他院で撮ったレントゲン・MRIの画像データ(CDなど)は、今の状態と見比べる材料になります。当院はDEXA法による骨密度測定機器を備えていますが、測るかどうかは診察のうえで医師が決めます。
ポイント
過去の資料は手元にあれば持参し、なければ取り寄せを急がなくても受診できます。
受付から問診・診察・検査・会計までの流れと、初診の所要時間

多くの場合、受付→問診票→診察→必要なときは検査→説明→お会計の順に進みます。かかる時間は、検査が加わるかどうかと混み具合で大きく変わります。
受付と問診票:痛みのきっかけと困る動作をメモしておく
「何と言えばいいか」迷ったら、いつから・どこが・どんな動作で痛むかと、生活で困っていることを伝えれば十分です。
たとえば「2週間前から右膝の内側が痛く、しゃがむ動作や庭仕事がつらい」「膝の力が一瞬抜ける」「くるぶしをぶつけて、押すと痛い」「手足のしびれが続いている」といった言い方です。スマートフォンにメモしておき、見ながら話すと伝え漏れが減ります。
診察での視診・触診と、レントゲンや超音波検査に進む判断
医師は腫れや変形の見た目、押したときの痛み、関節の動き、筋力を確かめます。骨の状態はレントゲンで確認しますが、写る骨だけでは原因がつかめないこともあります。
その場合、当院では超音波診断装置(エコー)で筋肉・じん帯・神経の様子を確かめる進め方をとっています。
「初診では全員が検査を受ける」は誤解:検査の有無が分かれる理由
レントゲン・超音波・骨密度検査を、初診で全員がすべて受けるわけではありません。問診と診察の内容から、必要なものを選びます。
妊娠の可能性や過去の画像があるかどうかは、検査の前に伝えてください。当院にMRIはなく、必要と判断した場合は連携医療機関を紹介するため、その結果の説明は別の日になります。
所要時間が延びる要因と、説明・会計・次回予定までの過ごし方
混み合う時間帯や、問診票を書く時間、検査が増えたとき、その日からリハビリを始めるときなどは、時間が長くなります。当院では、とくに初診の方には、午前は12:00まで、午後は17:30までに来ていただくようおすすめしています。
治療方針の説明では、診察室での注射や薬と、リハビリ室での運動療法を組み合わせて考えます。次回受診やリハビリの頻度は、状態を見て決めます。
初診の費用は検査や処置の有無で変わり、当院の費用は診察のうえでご案内します。
ポイント
検査は症状に応じて選ぶため、時間に余裕を持って来院すると予定が崩れにくくなります。
膝や腰を出しやすい服装と、予約前に確かめておきたいこと
膝ならひざ上まで裾をまくれるゆったりしたズボン、腰や肩なら上下が分かれた服が、診察を受けやすい服装です。
膝を診てもらうなら、裾をひざ上までまくれるゆったりしたズボンを
細身のズボンやストッキング、タイツは膝を出しにくく、着替えが必要になることがあります。裾の広いズボンや、ひざ丈のスカートに脱ぎやすいレギンスを合わせる組み合わせが向いています。腰はシャツをまくりやすい服、肩は前開きの服にし、アクセサリーや湿布は外しやすくしておきましょう。
院内で着替えることになった場合に膝の負担と露出を抑える工夫
着替えの有無や更衣スペース、検査着の用意は医療機関によって異なるため、予約時に確かめてください。ウエストがゴムの服など、膝を深く曲げずに脱ぎ履きできる服を選び、腰かけて着替えられるかも聞いておくと当日慌てずに済みます。当院には女性理学療法士も在籍しています。露出が気になるときは、遠慮なく伝えてください。
予約を待たずに受診を急ぎたい症状の目安
次のような場合は、予約を待たずに早めの受診や救急での受診を考えてください。
- 強い腫れや、見て分かる変形がある
- けがの後に体重をかけられない
- 急に力が入らない、しびれが広がっていく
打撲や捻挫の見分け方などは、別の記事で詳しく扱っています。
仕事や家族の送迎と両立するため、予約時に確認したいこと
熊本市内で働きながら家族の通院にも付き添う方は、次の点をまとめて確かめておくと、当日の予定が立てやすくなります。予約がいるかどうかと受付のしかた、初診の受付が終わる時間、検査が加わったときの時間の目安、着替えがあるか、支払いのしかたです。当院はWEBやLINEで時間帯予約ができ、予約が取れなくても診療時間内に直接来院すれば受診できます。
車で来られる場合は、医院の駐車場と、となりの薬局の駐車場が使えます。診療時間が変わる日もあるため、アクセスページでたしかめ、空いている時間をえらんで予約を入れてみてください。
よくある質問
Q1. 整形外科の初診は何時間くらいかかりますか?
A. 混み具合と、検査が加わるかどうかで変わります。問診票の記入やレントゲン・超音波の検査、当日からのリハビリなどが重なると長くなるため、時間にゆとりを持って来てください。目安は予約のときや、来る前のお電話で聞くことができます。
Q2. 診察では何と伝えればよいですか?
A. 「いつから」「どこが」「どんな動作で痛むか」と、仕事や家事で困っていることを伝えれば十分です。「しゃがむと右膝の内側が痛む」「膝の力が一瞬抜ける」など、ふだんの言葉で構いません。
Q3. マイナ保険証だけで受付できますか?
A. マイナ保険証で、保険の資格はたしかめられます。市町村などの医療証や受給者証をお持ちの方は、いっしょに出してください。カードが読み取れないときの対応は医療機関ごとにちがうため、前もってたしかめておくと当日あわてにくくなります。
Q4. 診察で下着まで脱ぐ必要はありますか?
A. 一般的には、下着まで脱ぐことは少なく、腰や肩では服をまくる・上着を脱ぐ程度で済むことが多いです。膝であれば、裾をまくって膝を出せる服装なら着替えずに済むことが多いです。どこまで出す必要があるかが気になる場合は、予約時に着替えや検査着の有無を聞いてください。
Q5. どんな服装で行けばよいですか?
A. 膝ならひざ上まで裾をまくれるゆったりしたズボン、腰や肩なら上下が分かれた服や前開きの服が向いています。細身のズボンやタイツは避け、アクセサリーや湿布は外しやすくしておきましょう。
参考文献
1. Warrender WJ, Syed UAM, Hammoud S, et al. Pain Management After Outpatient Shoulder Arthroscopy: A Systematic Review of Randomized Controlled Trials. The American Journal of Sports Medicine. 2017. PMID: 27729319 / DOI: 10.1177/0363546516667906
2. Ng HP, Nordström U, Axelsson K, et al. Efficacy of intra-articular bupivacaine, ropivacaine, or a combination of ropivacaine, morphine, and ketorolac on postoperative pain relief after ambulatory arthroscopic knee surgery: a randomized double-blind study. Regional Anesthesia and Pain Medicine. 2006. PMID: 16418021 / DOI: 10.1016/j.rapm.2005.09.009
3. Russell TG, Buttrum P, Wootton R, et al. Low-bandwidth telerehabilitation for patients who have undergone total knee replacement: preliminary results. Journal of Telemedicine and Telecare. 2003. PMID: 14728759 / DOI: 10.1258/135763303322596246
平成10年3月 帝京大学 医学部卒業
平成10年5月~平成11年3月 熊本大学医学部附属病院
平成11年4月~平成12年3月 宮崎県立延岡病院
平成12年4月~平成13年6月 熊本中央病院
平成13年7月~平成18年2月 公立玉名中央病院
平成18年3月~平成18年10月 福田外科胃腸科医院
平成18年11月 ふくだ整形外科開業
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
日本整形外科学会認定スポーツ医
リウマチ財団登録医
日本AKA医学会専門医
身体障害者福祉法第15条指定医師(肢体不自由)
難病指定医
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