対象となる患者様
変形性膝関節症と診断された患者様で、消炎鎮痛剤やヒアルロン酸注射などの治療による保存療法が効果のなかった方。
持病や高齢であるために人工膝関節置換術等の体への負担の大きい手術には踏み切れない方。
手術を勧められているが、お仕事や家庭の事情のために長期間お休みすることが困難な方。
治療の特徴
膝の痛みに関与する知覚神経3本をターゲットとし、超音波で神経の位置を確認しつつ専用の針を刺します。針先から生じる高周波の効果で神経を焼灼することで膝の痛みが軽減します。
治療の効果
治療直後に痛みの著名な改善を感じることがありますが、これは使用した局所麻酔の効果です。クーリーフによる治療の効果は2日~1週間程度で感じ始めます。また治療後6ヶ月後の時点で改善効果が続く患者様は91%と高い確率で報告されています。一方、関節内ステロイド注射は23%とされています。
治療の流れ
事前に診断テストブロックを行います。診断テストブロックとは、少量の麻酔薬をターゲットの末梢神経に使うことで膝の痛みが軽減されるかどうかを確認することです。診断テストブロックで鎮痛効果が確認できた患者様にクーリーフによる本治療を行います。(診断テストブロックの数日~1週間後にクーリーフの本治療。)
超音波を用いてターゲットの神経の位置を確認します。局所麻酔をしたうえでクーリーフ専用の針を神経近くまで刺します。
運動神経、感覚神経の正常な反応を確認。焼灼時の疼痛緩和を目的に局所麻酔を注入し十分に浸潤させます。
クーリーフの針から高周波を流し、ターゲットの神経を焼いて破壊していきます。同様の手順で一度に膝の感覚神経3本を焼灼していきます。一部位当たり2分30秒高周波を流し、治療全体は40~60分ほどで終わります。
クーリーフ治療後の疼痛、副作用等の確認のため暫く安静にして頂き、問題なければ治療前と同じように歩いて 帰宅することができます。