日常生活やスポーツの最中に、ふとした時に突き指をすることがあります。
軽症であればすぐに治る場合もありますが、骨折や靭帯損傷が起きていることもあるため、受診することも大切です。
この記事では、突き指の症状や原因をまとめつつ、病院に行くべきかを解説します。
突き指をしたときの応急処置や「やってはいけないこと」も紹介しますので、ぜひご覧ください。
目次
■突き指とは?
突き指とは、指先に強い力が加わったことで起こるけがの一種です。
筋肉、関節、靭帯などに炎症が生じ、赤みや腫れ、痛みを感じます。
突き指は日常生活のさまざまな場面で発生します。
特にスポーツに携わる方は、人との接触や転倒、ボールとの接触などから、突き指が起こりやすくなります。
■突き指のときは病院に行くべき?
突き指をしたときは、なるべく病院を受診しましょう。
理由としては、骨折や靭帯損傷など、目には見えないけがを負っている可能性もあるからです。
軽い突き指なら、しばらく安静にしているだけでも、痛みや腫れが落ち着いていきます。
しかし、強い力が加わったことで指の骨が折れたり、靭帯を損傷したりなど、大きなけがが生じることもあります。
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1週間以上腫れや痛みが続いている
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指の形が変形している
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指が青く変色している
このような症状が見られる場合は、できるだけ早めに検査を受けることが大切です。
放置していると治りが遅くなるだけでなく後遺症が残ることもあるため、念のため検査を受けましょう。
■突き指したときの応急処置
突き指した場合、すぐに応急処置をすることで、痛みや腫れを抑えられます。
突き指の応急処置は以下のようなものです。
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テーピングなどで圧迫する
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患部を冷やす
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心臓より高い位置に上げておく
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関節が動かないよう固定する
患部の圧迫、冷却、挙上で血流を抑えると、炎症による腫れを抑え、痛みを感じにくくなります。
また、骨折している可能性もあるため、関節が動かないようテーピングや添え木などで固定しましょう。
■突き指の治療方法
整形外科では、突き指に対し以下のような治療を行います。
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薬物療法
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固定
痛みや腫れが強い場合、痛み止めの薬を使用して症状をやわらげます。
また、関節が動かないよう、ギプスなどを使用して固定することも治療の選択肢の1つです。
なお、靭帯の断裂や複雑な骨折が疑われる場合、手術を検討することもあります。
痛み止めや固定で様子を見ても症状が変わらない場合は、手術の必要性や治療方針について、医師と相談しましょう。
■突き指でやってはいけないこと
突き指したときに「指を引っ張るとよい」と聞くかもしれませんが、それはやめましょう。
骨折や靭帯損傷が起こっている場合、悪化する可能性があるためです。
整形外科では、医師が治療の一環として、骨や関節を引っ張ることがあります。
ただし、医師はレントゲン撮影などの検査で状態を確認したうえで行っています。
応急処置のつもりで指を引っ張ってしまうと、骨折を悪化させてしまう可能性もあるため、安易に引っ張ってはいけません。
また、無理に関節を動かすのもやめましょう。
スポーツ中に突き指した場合、痛みをこらえて動かし続けてしまう方もいますが、血流が増加して痛みが悪化する可能性があります。
突き指したときは安静にすることを心掛け、医師の診断と治療を受けましょう。
■突き指で指が変形したときに考えられること
突き指で指が変形した場合、骨折や槌指(マレット損傷)などが生じている可能性があります。
軽い突き指であれば、時間が経つにつれ腫れが収まり、元通りの指の形に戻るでしょう。
しかし、骨折や脱臼、靭帯損傷が原因で関節が変形した場合、炎症が落ち着いても変形はもとに戻りません。
炎症が落ち着いても指の変形が戻らないときは、組織に異常が生じている可能性があるため、改めて医師に相談してください。
■突き指したときは早めに病院へ行きましょう
強い力がかかって突き指した場合、骨折や靭帯損傷など大きなけがを伴う可能性があります。
気が付かないまま放置していると、骨折が悪化したり、変形が残ってしまったりするため、注意が必要です。
万が一のことを考え、整形外科で検査や治療を受けましょう。
突き指の検査や治療は『ふくだ整形外科』にご相談ください。
検査や治療、適切な固定などにより、突き指の治癒をサポートいたします。