肩の痛みと動かしにくさが出現する四十肩・五十肩。
不便に感じているものの、病院に行くべきか悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
この記事では、四十肩や五十肩で病院に行くべきか解説します。
受診する科や、治療が必要となる症状のチェックリストも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
■四十肩・五十肩は病院に行くべき?
四十肩や五十肩のように、肩の痛みや動かしにくさを自覚した場合には、なるべく早めに病院へ行きましょう。
肩関節は筋肉や腱、関節の膜など、さまざまな組織で構成されています。
筋肉や腱が損傷していたり、関節の中に石灰が溜まっていたりなど、治療が必要なケースも珍しくありません。
「自然と治る」ともいわれますが、重症のケースでは肩関節が固まってしまい動かせなくなる場合も。
関節の状態を把握し、処置の必要性を判断するためにも、痛みや動かしにくさがあれば早めに受診しましょう。
■四十肩・五十肩は何科で治療できるの?
四十肩や五十肩は、正式には「肩関節周囲炎」という関節の疾患であり、整形外科を受診することで検査・治療を受けられます。
整形外科では、肩関節に対しレントゲン検査や超音波検査、整形外科的検査などを実施し、関節内部の状態や痛みの程度、動きの制限などをチェックします。
検査後は薬物療法やリハビリテーションによって治療を受けられ、できる限りすみやかに日常生活への復帰を図ることが可能です。
肩の痛みや動かしにくさは、場合によっては手術が必要になるケースもあります。
専門的な検査と治療が必要になる方もいるため、すみやかに整形外科を受診しましょう。
■治療が必要な四十肩・五十肩の症状チェックリスト
四十肩・五十肩の疑いがある方のうち、以下のチェックリストに当てはまる場合は病院を受診し治療を受けましょう。
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寝ている間も肩が痛む
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腕を90°より上に挙げられない
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エプロンの紐を結べない
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頭や顔が洗えない
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シートベルトに手が届かない
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上着の着替えに時間がかかる
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ズボンを上げるのが難しい
これらの症状に当てはまる方は、肩関節の炎症が強く、自然に治すのが難しい可能性があります。
早めに整形外科を受診し、関節の内部や周辺組織の状態を検査しましょう。
■四十肩・五十肩になる人とならない人の違い
四十肩や五十肩は、日頃の過ごし方や肩関節の使い方によってなりやすい人・なりにくい人がいます。
四十肩や五十肩になりやすい人の特徴は以下のようなものです。
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仕事で重労働が必要な人
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スポーツで肩を使う人
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猫背や姿勢が崩れている人
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極端に肩を動かさない人
四十肩や五十肩の原因の多くは、肩関節を構成する組織の炎症です。
重労働やスポーツなどにより日頃から肩を酷使する方は、炎症が起きやすくなります。
また、猫背などで肩が内側に巻かれていると、関節の正しい動きができずに炎症が起こりやすくなります。
関節の動きが小さくなると血流も悪くなり、筋肉がこわばって動かしにくくなるでしょう。
反対に、姿勢を正すよう気を付けている方や、適度に肩を動かして生活している方は、四十肩や五十肩になりにくいです。
■四十肩・五十肩を予防するためのポイント
四十肩や五十肩を予防するには、以下のようなポイントがあります。
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体操やストレッチを習慣にする
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痛みや動かしにくさを感じたら安静にする
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筋肉や関節を定期的にケアする
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専門家のアドバイスを受ける
肩関節を構成する筋肉や腱をケアするため、体操やストレッチの習慣を身につけましょう。
特に、日常的に重労働やスポーツを行う方は、毎日のケアが重要になります。
自分でケアするのが難しい場合は、医師や看護師、理学療法士などの専門家からアドバイスを受けましょう。
また、痛みや動かしにくさが出現した場合は、無理に動かすのではなく安静にすることもポイントです。
■四十肩・五十肩は早めに整形外科へ相談しましょう
四十肩や五十肩を自覚した場合、痛みの強さや動かしにくさに関わらず、早めに整形外科を受診しましょう。
軽症で済む方もいれば、組織が傷ついており治療が必要になる方もいます。
できるだけ早く日常生活に復帰するためにも、早い段階から検査と治療を受けるようにしてください。
『ふくだ整形外科』では、肩関節を詳しく検査し、四十肩や五十肩の治療をサポートします。
豊富な治療手段と理学療法士によるリハビリを提供し、できる限りすみやかに四十肩・五十肩を改善するお手伝いをさせていただきます。
肩の痛みにお悩みの方や、動きに違和感を感じている方は、お早めに当院へご相談ください。