高齢者によくある関節の痛みの原因・治療方法|ふくだ整形外科|熊本市東区隣接の益城町の整形外科高齢者によくある関節の痛みの原因・治療方法|ふくだ整形外科|熊本市東区隣接の益城町の整形外科

〒861-2232 熊本県上益城郡益城町馬水805

トピックス TOPICS

高齢者によくある関節の痛みの原因・治療方法


年齢を重ねてくると、膝関節や股関節、背骨など、さまざまな関節に痛みを感じるようになります。


関節は「消耗品」であり、どんなに健康な方でも少しずつ劣化するものです。

関節に生じる痛みの原因や治療法を理解しておき、痛みが出たらすぐに対処できるようにしましょう。


この記事では、高齢者によくある関節の痛みについて、原因や治療法を解説していきます。

関節を長持ちさせるための予防法も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。


■高齢者の関節に痛みが出る原因とは?


関節の軟骨や周囲の組織は加齢によって劣化してしまい、骨同士がぶつかり合ったり、動きが悪くなったりしてしまいます。

その結果、関節表面の変形や、関節の炎症が生じてしまい、痛みが出現するのです。


また、高齢になることで発症しやすくなる関節の病気もあります。

これらのことから、高齢者は関節に痛みが生じやすく、整形外科などの医療機関に通う必要が出てくるのです。


■高齢者がかかる関節の病気


高齢者がかかりやすい関節の病気には、主に以下のようなものがあります。


  • 変形性関節症

  • 関節リウマチ

  • 偽痛風 など


それぞれ詳しく見ていきましょう。


◎変形性関節症 

変形性関節症とは、関節表面が摩擦や圧迫で変形し、関節の軟骨や周囲の組織の損傷、関節の炎症が生じる病気です。


立ったり歩いたりしても、関節の軟骨が保たれていれば、変形は起こらず痛みが出ることもありません。

しかし、加齢により軟骨がすり減ったり、弾力がなくなったりすることで、関節を保護することができなくなってしまいます。


変形性関節症は、膝関節・股関節・肩関節・足関節・脊椎関節など、さまざまな関節に生じる可能性があります。

一度変形した関節を完全に元にもどすことはできないため、痛みを自覚したり、動かしにくさを感じた場合は、早めに検査を受けることが大切です。


◎関節リウマチ 

関節リウマチは、自分自身の免疫が悪さをしてしまい、関節が壊されてしまう病気です。

関節に強い炎症が生じ、熱を持ったり、痛みを出したりします。


関節リウマチでは多くの場合、左右対称に炎症や痛みが出現します。

手や肘、膝など、あらゆる関節が炎症を起こすため、日常生活が障害されてしまうことも少なくありません。


関節リウマチは、30~50際ごろに発症しやすいとされていますが、完治が難しく、高齢になっても症状に悩まされる場合があります。

そのため、高齢者にとっても問題となる病気のひとつです。


◎偽痛風 

偽痛風とは、CPP(ピロリン酸カルシウム)関節炎とも呼ばれる軟骨の病気です。

関節の軟骨にCPPの結晶が溜まることで、痛風に似た痛みが出現します。


偽痛風は加齢によって生じやすくなります。

また、過去に痛風なった経験のある人や、関節が損傷したことがある人にも生じやすいため、高齢になるほど発症する確率は高くなるのです。


偽痛風は比較的大きな関節に生じやすく、症状は変形性関節症や関節リウマチにも似ています。

そのため、精密に検査・診断を行い、適切な処置を実施することが大切です。


■高齢者の関節痛の治療法


高齢者の関節痛に対する治療法は、以下のようなものがあります。


  • 関節の安静

  • 関節への注射

  • 薬物療法

  • リハビリテーション

  • 手術 など


関節に炎症が生じた際は、なるべく速やかに炎症を落ち着けるため、安静にする必要があります。

サポーターや装具などを使用し、関節にかかる負担や体重を軽減することが大切です。


また、炎症や痛みが強い場合には、ステロイド薬などを使用する場合もあります。

関節に液体が貯留してしまう場合は、水を排出し、炎症が引くのを助けることもあります。

関節の状態を見ながらリハビリテーションを行い、関節の周囲の筋力を鍛えることでも、負担を減らすことが可能です。


関節の破壊が著しい場合には、手術によって人工関節に取り替えることもあります。

体に大きな負担もかかるため、手術が必要にならないよう、悪化防止に努めることが大切です。


■高齢者が関節痛を予防するには? 


高齢者が関節痛を予防するためには、以下のような点に気を付けながら生活することが重要です。


  • 体重を増やさない

  • 無理に運動しすぎない

  • 姿勢を良くして生活する

  • 筋力を鍛える

  • 痛みを感じたらすぐ受診する など


体重が増加すると、特に下半身の関節にかかる体重が増加します。

また、加齢によって擦り減った軟骨で無理に運動すると、関節の変形や破壊を促しかねません。


また、筋力が低下すると、体重を支えられなくなり、関節に負担がかかってしまいます。

無理な運動はいけませんが、筋力を維持するためのトレーニングはしたほうが良いでしょう。


そして、痛みや違和感を感じたら、なるべく早めに医療機関を受診し、関節の痛みについて詳しく検査しましょう。


■関節の痛みは早めに検査・治療しよう


高齢者の関節に痛みが生じた場合、関節内部で炎症や変形が生じている可能性があります。

痛みが強い場合は、変形を伴う病気にかかっている場合もあるため、早めの受診と検査・治療を心掛けましょう。


「ふくだ整形外科」では、高齢者の関節の痛みに対し、さまざまな治療プランを提案しております。

ハイドロリリースや関節内注射など、治療法も症状に合わせて提供可能です。


関節の痛みにお悩みの方は、お気軽に当院へご相談ください。


ふくだ整形外科
医師
⇒院長の経歴はこちら