変形性膝関節症の治療の1つに「クーリーフ治療」があります。
膝関節を手術しなくても治療できるクーリーフ治療ですが、聞きなれない治療法であるために、さまざまな疑問や不安を抱えている方もいるでしょう。
この記事では、当院でクーリーフ治療の説明を行う際の「よくある質問」を解説します。
クーリーフ治療を検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
■クーリーフ治療とは?
クーリーフ治療とは、高周波を使用して神経を焼き、痛みを緩和する治療法です。
当院では、特に変形性膝関節症の方におすすめしており、慢性的な痛みにお悩みの方へご提案しております。
クーリーフ治療の特徴は「手術をしたくない方」でも痛みを緩和できることです。
慢性化した変形性膝関節症は、関節面の変形や炎症が強く、手術をしなければ痛みを取り除けない場合があります。
しかし、高齢で手術が行えない方や、手術そのものに抵抗がある方も珍しくありません。
クーリーフ治療は、そのようなケースでも痛みを取り除ける手段として、治療の選択肢になります。
クーリーフ治療を希望する場合、事前の検査や実施する日時の相談、治療に関する注意点などを理解していただくことが重要です。
クーリーフ治療について詳しく知りたい方は「変形性膝関節症が治らない… 入院不要の「クーリーフ治療」メリット・デメリット」の記事もご覧ください。
■クーリーフ治療でよくある質問
当院でクーリーフ治療を受ける場合に聞かれることの多い「よくある質問」を紹介します。
クーリーフ治療を受けるか悩んでいる方や不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
◎クーリーフ治療は膝の変形も治せますか?
クーリーフ治療で膝関節の変形を治すことはできません。
クーリーフ治療の目的は痛みを取り除くことであり、神経を焼くことで痛みを感じにくくしています。
変形の悪化を防ぐためには、リハビリや装具療法などが必要です。
また、変形を治療し、膝の曲げ伸ばしや見た目を改善するには、手術が必要となるでしょう。
◎クーリーフ治療の後痛みは完全になくなりますか?
クーリーフ治療の効果は人それぞれ異なります。
ほとんど痛みを感じなくなる方もいれば、多少痛みが残る方もいるため、人によっては治療後も注射や痛み止めを使用する場合があります。
しかし、治療前よりも痛みが緩和する方が多く、一定の効果は期待できるでしょう。
◎クーリーフ治療は2回目以降も実施できますか?
クーリーフ治療は、1年以上間を空けることで2回目を受けられます。
頻繁に治療を受けることはできない点に注意してください。
◎膝関節を人工関節に入れ替えた人でも受けられますか?
膝関節の人工関節置換術を実施した場合、クーリーフ治療は保険適用外になる場合があります。
自費診療扱いになることもありますが、手術を受けたことがある方でも、治療自体は可能です。
膝関節の状態にもよりますので、まずは医師へご相談ください。
◎治療後に気を付けることはありますか?
治療直後に激しい運動を避ける以外には、大きな注意点はありません。
治療当日に入浴も可能です。
◎クーリーフ治療に合併症はありますか?
クーリーフ治療では、治療中に針を使用するため、その際に感染症や皮下出血が起こる場合があります。
また、稀にではありますが、火傷やけいれん、軽度の知覚障害などが生じる場合もあるため、事前の説明をよく聞いてから治療を受けるようにしましょう。
◎クーリーフ治療にかかる費用はどのくらいですか?
クーリーフ治療には健康保険が適用されます。
年齢や障害の有無に応じて、1~3割の自己負担で受けることが可能です。
■クーリーフ治療を検討している方は当院へご相談ください
クーリーフ治療は、手術をせずに膝の痛みを取り除ける治療法の1つです。現在の痛みを緩和し、歩きやすくなる可能性があります。
『ふくだ整形外科』では、クーリーフ治療について説明や検査を丁寧に実施させていただきます。
膝の痛みにお悩みの方、手術せずに膝を治療したい方は、お気軽に当院へご相談ください。