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腰の分離症(腰椎分離症)が治らない… 再発防止するにはどうしたらいい?


成長期に激しいスポーツをする方に多く見られるのが腰椎分離症です。

安静にして様子を見ているものの、長引く腰痛や違和感に悩まされる方も多くいらっしゃいます。


この記事では、腰椎分離症の痛みが治らない場合に考えられる原因や、痛みに対する対処法を解説します。


治療後の再発を予防するための注意点やストレッチ・トレーニングなども解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。


■腰椎分離症が治らない場合に考えられる原因


腰椎分離症の痛みが治らない場合、このような原因が考えられます。


  • きちんと安静にできていない

  • 腰の筋肉がこわばっている

  • 一度治ったが再発している


詳しく解説していきます。


◎きちんと安静にできていない

腰椎分離症がなかなか治らない場合、腰を十分安静にできていないことが考えられます。


腰椎分離症は、基本的には骨が自然とくっつくのを待つ「保存療法」で治療を進めます。

治療中はスポーツや重労働、日常生活で腰に負担のかかる動きを避け、分離した骨がくっつくのを待つことが大切です。


しかし、中には部活動や趣味でスポーツを行ってしまったり、無意識に腰を大きく動かしてしまったりなどして、腰椎へ負担をかけてしまう方もいます。


早く痛みを治したい場合は、整形外科で指示された安静度を守ることが大切です。


◎腰の筋肉がこわばっている

痛みが長引いている場合、腰椎ではなく、腰の筋肉のこわばりが原因となっているケースもあります。


腰椎分離症で痛みを感じていると、無意識に腰に力が入ってしまい、徐々に筋肉が緊張してしまう方もいるのです。こわばった筋肉は血流が低下してしまい、動いたときに痛みが出る場合もあります。


また、安静中にしていたために、腰の筋肉がこわばる場合もあります。

痛みが長引くケースでは、腰椎だけでなく筋肉もチェックし、痛みの原因を見極めることも大切です。


◎一度治ったが再発している

腰椎分離症は再発する可能性もある病気です。

一度は骨がくっついたとしても、スポーツ復帰や重労働の再開によって、再度分離してしまうのです。


骨がくっついたからといって、すぐに元通りの運動や仕事を再開するのではなく、腰の負担が少ない動きから開始し、様子を見ていくことが大切です。


■腰椎分離症が治らない場合の対処法


腰椎分離症がなかなか治らない場合は、以下の対処法を検討してみてください。


  • コルセットやサポーターを使用する

  • リハビリテーションを受ける

  • ハイドロリリースを行う


それぞれ解説していきます。


◎コルセットやサポーターを使用する

腰椎分離症の治療中は、コルセットやサポーターを使用することで、腰を安静に保ちやすくなります。


日常生活では、無意識に腰を反らしてしまったり、捻ってしまったりするシーンもあるでしょう。コルセットで腰が動かないよう固定するか、あるいはサポーターで筋肉を支えることで、万が一のときの負担を減らせる可能性があります。


ただし、これらはあくまでも補助的な役割を果たすものであり、使用しているからといって油断は禁物です。


◎リハビリテーションを受ける

痛みを取り除くために、リハビリテーションを受ける選択肢もあります。

低周波治療や温熱療法などの「物理療法」を行うことで、腰の痛みを軽減できる可能性があります。


また、痛みの原因が筋肉にある場合、理学療法士による個別のリハビリテーションも効果的です。ストレッチやトレーニングで体のコンディションを整えたり、腰の負担が少ない動きを学習したりすることで、痛みを抑えて日常生活を送りやすくなるでしょう。


◎ハイドロリリースを行う

腰椎分離症から筋肉のこわばりが生じている場合は「ハイドロリリース」を行うことで痛みを緩和できる可能性があります。


ハイドロリリースとは、筋肉にへばりついた「筋膜」を解きほぐし、痛みや緊張をやわらげる「筋膜リリース」の一種です。


筋肉と筋膜が硬く結びついてしまうと、うまく体を動かせなくなり、痛みも出現してしまいます。ハイドロリリースを行い、効果的に筋膜へアプローチすることで、痛みの改善が期待できるのです。


安静にしていても痛みが取れなかった方や、リハビリテーションを行っても効果が実感できなかった方は、ハイドロリリースを受けることも検討してみてください。


関連記事:整形外科で行う筋膜リリース「ハイドロリリース」について解説


■腰椎分離症の再発を予防するポイント


一度治った腰椎分離症が再発するのを防ぐためには、治療後も継続的にケアやトレーニングを行うことが大切です。


腰椎分離症は、未発達な体で激しい運動を行うことや、運動後のケア不足が原因で発症します。治療後、元通りの強度でスポーツや仕事を行ってしまうと、すぐに再発してしまう可能性もあるのです。


柔軟性の改善や筋力の強化など、腰椎に負担がかからない体づくりを続けましょう。

もとの生活に復帰した後は、整形外科でリハビリテーションを受けたり、医師に腰の状態を相談したりなど、再発を予防するためのケアとチェックを行いましょう。


■腰椎分離症の治療と再発予防は整形外科にご相談ください


腰椎分離症がなかなか治らない場合、治療中の安静が不十分であったり、筋肉のこわばりが生じて痛みが出たりしている可能性があります。


中には、治療後すぐに再発し、再び腰痛に悩まされる方もいます。

すみやかに痛みを改善して再発を予防するためには、適切な治療やケアを受けることが重要です。


『ふくだ整形外科』では、腰椎分離症の治療や再発予防の相談を受け付けております。

リハビリテーションでの治療はもちろん、ハイドロリリースや各種物理療法など、幅広い治療手段で腰痛のケアを行うことが可能です。


腰の痛みにお悩みの方は、ぜひお気軽に当院へご相談ください。


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