スポーツ整形外科に
ついて
痛みが出にくいフォームの指導も
行っています
スポーツが原因で生じる痛みは、強い力が加わったことによる捻挫や脱臼、骨折、腱の断裂、靭帯損傷、肉離れなどのスポーツ外傷と、同じ動作を繰り返して起こる疲労骨折や腱・靭帯の炎症などのスポーツ障害があります。
スポーツによる外傷や障害は日常生活で発症する運動器の症状とは異なり、各々のスポーツで特有の動きによって生じる特殊なものも存在します。
- スポーツ中にケガをした
- リハビリをしたい
- 走ると痛い
- 投げると痛い
- ケガをしにくい体にしたい
- 蹴ると痛い
- 痛みが出にくいケアの仕方を
知りたい
当院のスポーツ整形外科で
行う内容
-
スポーツによる
痛みの治療 -
スポーツによる
ケガの治療 -
予防のための
リハビリ - 競技への復帰
-
パフォーマンス
アップ - フォームの指導
よくあるご質問
メカニズムとしては、繰り返しの動作により筋肉の腱の部分に微細な損傷が起こり、そこに炎症が加わり痛みが起こります。
治療期間は程度により異なりますが、軽い場合は飲み薬や湿布などを処方し2~3週間安静にすることで治ることもあります。
進行してしまった症状の場合には数ヵ月単位で治療をしていくことも多いです。
3週間程度待ってからストレッチや体外衝撃波を使ってのリハビリを行っていきます。
また、急性期から行う物理療法としてマイクロカレントを使用することもあります。
治療としては、リハビリ室でのストレッチやジャンプに対する身体の使い方の指導及び体外衝撃波を使用した治療を行っていきます。
代表的な疾患
野球肩
高校生以上では練習過多による疲労・筋力低下による関節不安定性や運動制限から関節包や腱板に炎症が生じたり、インピンジメントと言われる異常な接触が起こったりします。肩に症状があったとしても下肢を含む全身を評価して治療する必要があります。小中学生は骨端線閉鎖前であり、投球動作の繰り返すストレスによって上腕骨端線に離開が生じます。予後は良好ですが安静が必要です。
野球肘
投球により繰り返される肘への外反ストレスによって生じる障害。肘内側の牽引によって生じる内側障害と、肘外側の圧迫によって生じる外側障害があります。内側障害は、軟骨成分や骨端線が残っている小中学生では内側上顆と言われる部位の軟骨の障害が多く、高校生以上では内側上顆に付着する内側側副靭帯の損傷が主となります。外側障害は上腕骨小頭離断性骨軟骨炎が主です。これは関節面の軟骨や軟骨下骨が離断し、進行すると骨軟骨片として関節内遊離体が生じる。小学高学年に多く頻度は内側障害の10分の1以下だが、適切に治療しなければ運動のみでなく日常生活にも支障を来すため早期の診断が必要です。
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)
物を持ったり、強く握ったりしたときに肘の外側から前腕にかけて強い痛みが生じます。繰り返す持ち上げ動作や工具の使用、強く握ったり繰り返し衝撃を受けるスポーツが誘因となり、上腕骨外上顆から起始する筋肉の腱が微細な損傷・炎症を起こしている状態です。テニスの愛好家に生じやすいためテニス肘と呼ばれています。
腰椎分離症
腰の骨に生じる疲労骨折です。小学高学年~高校生に多くみられ、子供がスポーツをしていて生じた腰痛の半数近くが分離症と言われます。腰椎を後ろに反らせると痛みが強くなるのが特徴で、ジャンプや腰を回す動作を繰り返すことで起こります。コルセットを使用して保存的に治療しますが、初期ほど骨癒合率が高いため、X線では診断がつかない時期でのMRIによる診断が有用です。
オスグッド・シュラッター病
小学高学年~中学生に生じることが多い。この時期は膝のお皿の下方にある脛骨粗面には軟骨成分が多く残っており、膝を伸ばす際にその力を伝える膝蓋腱がこの脛骨粗面に付着し牽引することで生じます。膝を伸ばす動作を繰り返すことで過剰な負荷がかかり軟骨成分が裂離し、腫脹・疼痛の原因となる。脛骨粗面部分が飛び出して痛いとの訴えで受診されます。放置すると長期にわたり運動を休止しなくてはいけなくなり、早めの受診が大切です。
肉離れ
スポーツ動作中に筋肉が急激に伸展されることにより生じます。成人ではハムストリング、大腿四頭筋、下腿三頭筋に多いが、小児ではハムストリングよりも大腿四頭筋に多く認めます。また小児では筋損傷でなく筋付着部の裂離骨折のこともあり注意が必要です。
シンスプリント
すねの中央から下にかけて疼痛が生じ、疲労骨折との鑑別が必要です。脛骨内側にある筋肉の活動によって生じる脛骨内側の骨膜炎であり、正式には脛骨疲労性骨膜炎と言います。ジャンプなどの動作を繰り返したり、マラソンなどによって慢性的な疲労が蓄積すると発症します。陸上選手に多く、急激に運動量が増加するのも原因となります。
脛骨疲労骨折
初期は軽い痛みや腫れが生じます。進行するとヒビが入り、完全な骨折につながる場合もあります。同じ骨に疲労が蓄積して生じるもので、短い期間に集中的にトレーニングを行うとなりやすく、本人の筋力・柔軟性不足のほか、環境面では技術に合わない練習、不適切な靴なども影響します。